XigmaNASにtailscaledをインストールする方法

FreeBSDベースのNASディストリビューション、XigmaNASにTailscaleのデーモン tailscaled を入れたときの自分用の手順メモ。

まず前提として

XigmaNASはルートファイルシステム（/）がRAMディスクになっていて、再起動すると初期化される。つまり、pkg install で直接インストールしても再起動で消えてしまう。(そうしない設定もある)

設定ファイルや永続化したいデータは /mnt 配下などのストレージに保存する必要あり。恒久的なインストールは非推奨（というか意味がない）ので、その前提で進める。

セットアップ手順

1. tailscale用の保存場所を作る

ZFSのDatasetを作成してtailscaleの実行ファイル・ステートの保存先を作成する。わたしは /mnt/main/tailscale を保存場所とした。

2. tailscaleをダウンロード

pkg fetch tailscale

3. ダウンロードしたpkgを展開

tailscale用のディレクトリにpkgの内容を展開する。

cd /mnt/main/tailscale
tar xvf /var/cache/pkg/tailscale-*.pkg

4. 起動スクリプトを作る

/mnt/main/tailscale/start.sh に以下を書く：

#!/bin/sh
/usr/sbin/daemon -p /var/run/tailscale.pid \
  /mnt/main/tailscale/usr/local/bin/tailscaled \
  -statedir /mnt/main/tailscale/var/db/tailscale/

実行権限を付与する。

chmod +x /mnt/main/tailscale/start.sh

5. 起動スクリプトをWeb UIに登録

Web管理画面の「システム」 > 「高度な設定」 > 「コマンドスクリプト」へ進んで、 /mnt/main/tailscale/start.sh を「初期化後に実行するコマンド」として追加。

6. tailscaleでログイン

初回のみ必要：

/mnt/main/tailscale/usr/local/bin/tailscale login

アップグレード方法

アップグレード時は、以下だけやればOK。

pkg fetch tailscale
tarで再展開（cdして tar xvf）

補足

設定や状態は /mnt/main/tailscale/var/db/tailscale/ に保存される。

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