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HMDでの作業環境を作ったら意外と良い感じだった話

ここ最近(といっても結構前からだが)HMDや眼鏡型ARデバイスを従来のディスプレイの代わりにして使用する動きが広がっています。わたしも実際に試してみたところ、特にHMDの使用感は良好で、自宅では(ゲーム時を除いて)物理モニターを使うことはなくなりました。

HMDの良い点

HMDの最大の特徴は、仮想空間内に複数の大型ディスプレイを自由に配置できる点です。必要に応じて画面の位置や大きさを柔軟に調整できるため、作業内容に合わせた最適な環境を作り出すことが可能です。

また、視界がディスプレイに限定されることで、外部からの視覚的な干渉が少なく、作業への集中力が高まります。必要なキーボード・マウスはパススルーして表示されます。さらに、バーチャル環境を活用することで、カフェや宇宙空間など、様々な仮想の作業環境に身を置くことができ、効果的な気分転換も可能です。

携帯性に関しては、40インチクラスの物理的なディスプレイと比較すると、明らかに持ち運びが容易です。ただし、HMD本体は比較的コンパクトなものの、装着に必要なストラップ類を含めるとサイズが大きくなるという課題もあります。大きめのリュックサックがないと持っていくことは叶いませんでした。

HMDの欠点

HMDを作業用ディスプレイとして使用する際には、いくつかの課題も存在します。

まず、装着感の問題があります。例えばMeta Quest 3の場合、標準付属のストラップでは長時間の使用時に不快感が生じやすいという難点があります。私の場合、BOBO VR製のヘッドストラップに交換することで、この問題は大幅に改善されました。

解像度に関する制約も無視できません。Meta Quest 3は両目合わせて4Kの解像度を誇りますが、高解像度のディスプレイを仮想空間に表示しようとすると、まだ物足りなさを感じる場面があります。また、ディスプレイの遅延も気になる点です。通常の作業では大きな問題にはなりませんが、ゲームプレイ時には若干のストレスを感じることがあります。

さらに、パススルー(MR)機能の解像度不足も現時点での課題です。細かい文字の判読が困難なため、紙とペンを併用する作業や、実物のディスプレイを確認する必要がある場合には、その都度HMDを外さなければならず、作業の効率が低下してしまいます。Apple Vision Proではこの問題が解消される可能性がありますが、Windowsユーザーにとってはまだ選択肢とはなりにくい状況です。

わたしが使っている構成

わたしが実際に使っている環境は以下の通りです。

  • HMD: Meta Quest 3
  • ヘッドストラップ;: BOBO VR S3 Pro
  • 画面転送ソフトウェア: Immersed