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痔瘻の手術を受けた

2025年7月頃から肛門周囲膿瘍およびそこから発生した痔瘻に悩まされ、手術を受けた。その経緯を記録しておく。

最も重要なことは、単なる肛門科ではなく、必ず痔の専門医を受診すべきであるという点だ。

肛門周囲膿瘍

2025-07-02(水)の昼頃、肛門付近に強い痛みがあり、37.5度前後の発熱も生じたため、近所の肛門科を含む診療所を受診した。痛み止めと抗生剤の処方を受け、その後は痛みや発熱が落ち着いたため、様子を見ていた。

しかし、07-19(土)の深夜に再発し、翌日には39度を超える発熱があった。休日であったため、翌週火曜日に再度受診した。その際に医師からは、このような場合には休日であっても受診すべきであると指摘された。切開は行わず、抗生剤と痛み止めの処方によって1週間の経過観察とすることになった。

07-25(金)に排膿したため、急速に熱と痛みが解消した。その後2~3週間通院したが、再度悪化するまでは経過観察とされた。

痔の専門医への受診

経過観察とされたのだが、自分で症状について検討している時に、これは手術が必要な痔である痔瘻なのではないかという疑問が浮かんだ。

そこで痔の医師について調査してみると、肛門診療をしている医師の中でも痔を専門としている医師は少数であることが分かった。 痔を専門とする医師を探そう を参考に専門医のいる診療所を受診することとした。

受診した結果「複雑痔瘻」と診断され、手術を勧められた。また、これまでの診察の経緯を伝えたところ、いくつかの薬は痔瘻には効果がないものであったと指摘を受けた。調査で予想していたことだったので驚きはなかったが、専門医を受診することの大切さを学んだ。

手術の検討

手術を決断するにあたっては、手術を行う場合と行わない場合の双方のデメリットを正確に理解する必要があった。

専門医に質問した結果、手術のデメリットとしては以下の点が挙げられた。

  • 費用(自由診療であるため特に高額)
  • 術後のしばらくの間痛み

一方で、手術を行わない場合のデメリットとしては以下が示された。

  • 経過時間による複雑化(実際、検討中にも進行していた)
  • 長期放置による痔瘻癌の可能性

当初懸念していた肛門機能の維持については問題ないとの説明を受けた。再発についても不安はあったが、「再発しても最後まで対応する」との言葉を得たこと、また十分な実績のある医師であったことから信頼し、09-19(金)に手術を受けることとした。

手術

日帰り手術であるため、手術の前日まで日常を送っていた。食事の制限についても、前日までは通常通りに食事を取り、当日からは食事は取らずに水分のみが許可されていた。

当日は指定された時間に診療所に行き、術後の注意を受けた後に、術衣に着替えてから手術室に行き、腰椎麻酔をしてから点滴での全身麻酔をした。意識を取り戻したころには手術は完了していて、別室のベッドで休んでいた。

2時間ほど休んだのち、医師に手術が上手くいったことを告げられ帰宅した。

帰宅後は麻酔が切れていき、痛み止めを服用しても、強い痛みが続いていた。17:00頃に医師から様子確認の電話があり、その時に翌日朝の診察でガーゼを交換すると痛みはかなり引くという説明を受けた。

術後

手術翌日に受診し、傷の確認とガーゼの交換を行った。手術日の17:00に説明を受けた通り、そこで痛みは大きく引き、ある程度普通に行動できるようになった。

その後は術後1週間ほどまでは痛みを感じる日が続いたが、それを過ぎると急速に回復し、痛みを感じることはほとんどなくなった。

2025年10月末現在、術後1ヶ月半経過し、傷跡からの滲出液こそあるが、通常通りに生活できている。

まとめ

医師の診断は必ずしも正しいとは限らないため、自分でも病気についてできるだけ理解をし、必要に応じてセカンドオピニオンを受けることなどの重要性を痛感した出来事であった。